多種多様な効能から色々な場面で利用でき、ご家庭に1本常備しておけば大変便利なハッカ油ですが、使用する上でいくつかの注意点があります。
これらの注意点を守り、安全にハッカ油を利用していきましょう。

ペットのいる家庭

ハッカ油はペットに注意
防虫効果や殺虫効果のあるハッカ油は、ご自宅で飼われているペットのダニ対策にも大変有効なのですが、猫を飼われているご家庭では注意が必要です。犬のような雑食の動物とは違い、猫は完全なる肉食動物です。そのためハッカ油をはじめ、アロマオイルのような植物由来の成分を体内で代謝することができません。鳥やフェレットにも同様のことがいえ、重篤な症状を引き起こす可能性もあります。
犬には基本的には無害でダニ対策にも有効なハッカ油ですが、肉食動物を飼われている方は、ペットがいる部屋では使用しないことをおすすめします。また、ハッカ油のにおいに関しても犬は基本的に大丈夫とされていますが、犬にも個体差がありますので、必ずハッカ油の分量は少量から試していくようにしましょう。

プラスチック製品

ハッカ油に含まれるリモネンには、ポリスチレンを溶かす作用があります。ポリスチレンのボトルにハッカ油を入れた場合、一晩でボトルがボロボロになり、キャップがしまらなくなってしまうこともあります。液漏れの原因にもなり、ハッカ油自体も溶けだしたポリスチレンが含まれ、そのまま使用するのは憚られる状態になってしまいます。そのためハッカ油を保存する際、または作成したハッカ油を持ち歩く際には必ずガラス製や陶器のボトルを使用するようにしましょう。
ハッカ油はガラスか陶器の容器で

つけすぎ注意

ハッカ油は殺菌作用など様々な効果があり、清涼感を感じられるので夏場の入浴時に使用したり、スキンケアに使用される方も多いと思います。しかし、直接肌に触れるような使い方をする際には、ハッカ油の分量に注意が必要です。
ハッカ油に含まれるメントールの分量が多すぎた場合、肌にとっては刺激が強く、最悪肌荒れを起こしてしまう場合もあります。いくら涼しく感じるからといって、原液を肌に直接つけるというのはもってのほかです。そのため、ハッカ油を肌に使用したい際には、必ず薄く希釈したものから試していき、分量を調節するようにしましょう。

熱は放出されていない

ハッカ油が触れると、肌がスースーと涼しいような感覚になりますが、それは肌表面だけのことで、実際は体内に熱がこもったままの状態です。そのため、熱を出した時や身体が火照った時にハッカ油で涼んでも、それは「涼しく感じている」だけであって身体が冷えているわけではないので、適切な場所、室温で身体を休めたり、水分補給を怠らないようにしましょう。